はじめに
今回は、モンテッソーリ教育の考え方とハーバード大教授が提唱する「多重知能理論」を掛けあわせて子どもの才能を見出すというユニークな方法について書かれた本を紹介します。
- タイトル
モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方 - 著者
伊藤美佳 - 発売日
2018/7/23 - 出版社による紹介文
史上最年少プロ棋士・藤井聡太さんが幼児期に受けた教育として、一躍脚光を浴びた“モンテッソーリ教育"。最も脳が発達する幼児期に受けることで、抜群の集中(フロー)力が育ちます。ただの好奇心やこだわりも、フロー状態に入ることで、誰にも負けない才能に育っていきます。
とはいえ、子どもにどんな能力があり、どの部分を伸ばしてあげればよいか悩む親は多いもの。
本書では、ハーバード大学の心理学者ガードナー氏が唱える「多重知能理論」をベースに著者が日本人向けにアレンジした「9つの知能」で運動、学力、クリエイティビティ、コミュニケーション能力など子どもが持つさまざまな能力を見ていきます。
まずは、この本を読んでほしい人について以下にまとめたので、自分にマッチするかチェックしてみてください。
こんな人に読んでほしい
- 周りの子と自分の子の才能や能力をついつい比較してしまう人
- どうやって子どもの才能を伸ばせば良いかわからない人
- 子どもの才能を見つけてあげたいけれど、方法がわからない人
たしかに周囲の子の方が社交性があるとか、運動ができる、というように比較してしまいがちです。
本書は、自分の子にどんな才能があるのかを理解して、伸ばしてあげることが大切ということを教えてくれます。
以下で詳しく説明しますので気になったらチェックしてみてくださいね。
どうしておすすめなの?
① 周りの子と自分の子の才能や能力をついつい比較してしまう人
「あの子はうちの子に比べて社会性がある」、「あの子は音楽の才能がすごい」、そんな風に周囲の子の得意なことが目立って見えて、ついつい自分の子と比較してしまう時があると思います。
著者の伊藤さんは、この本の中で、ハーバード大学教授が提唱している「多重知能理論」という考えをアレンジし、「9つの知能(言葉・数・絵・体・人・自分・音楽・感覚・自然)」で子どもを観察することが大切と書かれています。子どもはそれぞれ、ある知能が高かったり低かったりするので、ひとつのモノサシで子どもたちを比較することにはあまり意味がないという考え方です。
「つい比較してしまう」という人は、どれかひとつの知能に特化して能力を比べてしまっているケースが多いので、この本に書かれた9つの知能について知ることで「比較するのはやめよう」と考えられるようになると思います。
②どうやって子どもの才能を伸ばせば良いかわからない人
子どもの才能を伸ばす、と言われてもどうやれば良いのかわからないですよね。
この本では、「フロー状態」を作ることが大切と書かれています。フロー状態とは、深い集中が生まれた状態のことです。「集中」はモンテッソーリ教育でも重要視されているキーワードですが、子どもは「今これをやる必要がある」と自分でわかっていて、その作業にのめり込んでしまう時があり、そのようなフロー状態でこそ、その子のもつ才能が伸ばされるということです。
この本を読むと、そのようなフロー状態を作るために必要な5つのステップ、さらには子どもの能力を引き出すために必要な8つの心得が理解でき、「どうやれば才能を伸ばしてあげられるかわからない」という悩みを解決するヒントを得られます。
③子どもの才能を見つけてあげたいけれど、方法がわからない人
『子どもが「自分がやりたいこと」を見つけた時に「フロー状態」を作る手助けをしなければならないことはわかった。でもそもそも「やりたいこと」を見つけやすくするために親ができることは?』
このような疑問を持つ方も、この本で紹介されている「9つの知能それぞれをフロー状態にして伸ばしていくアクティビティ」を実践することで解決できるはずです。
例えば「前進プログラム」を通じて「体」に関する能力を伸ばしたり、「秘密袋」というアクティビティで「感覚」を伸ばすなど、たくさんのアクティビティが紹介されています。これらのアクティビティを実際にやってみる中で、その時に子どもが「繰り返しやりたがるもの」がまさに「今その子に必要なもの」ですね。
そのようなアクティビティを通じて、子どもの才能や興味がどの分野にあるのかをじっくりと観察することこそが、まさに「その子の才能を見つけてあげる方法」なのだと思います。
まとめ
モンテッソーリ教育の考え方で、「その子がやりたいことを満足するまでやらせる」というものがありますが、それにプラスして、「様々な知能をバランスよく伸ばしてあげる方法」を取り入れることで、親にとって自分の子がどのようなことに興味を持ち、どのような才能を持っているのかを理解しやすくなるということを学びました。自分の子の個性を理解することができれば、周りの子と比較するようなこともなくなって自分の子の成長に集中できそうな気がしますね。
はい。どんなことに興味を持って、どんな能力を伸ばしたいと子ども自身が思っているのかを知るための環境づくりをやりたいと思います。
- タイトル
モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方 - 著者
伊藤美佳 - 発売日
2018/7/23 - 出版社による紹介文
史上最年少プロ棋士・藤井聡太さんが幼児期に受けた教育として、一躍脚光を浴びた“モンテッソーリ教育"。最も脳が発達する幼児期に受けることで、抜群の集中(フロー)力が育ちます。ただの好奇心やこだわりも、フロー状態に入ることで、誰にも負けない才能に育っていきます。
とはいえ、子どもにどんな能力があり、どの部分を伸ばしてあげればよいか悩む親は多いもの。
本書では、ハーバード大学の心理学者ガードナー氏が唱える「多重知能理論」をベースに著者が日本人向けにアレンジした「9つの知能」で運動、学力、クリエイティビティ、コミュニケーション能力など子どもが持つさまざまな能力を見ていきます。