あの人のこども時代 親子の関わり方

ついに映画化!原作「さかなクンの一魚一会」は子育てのヒントだらけ!

一魚一会紹介記事タイトル画像

ついに!!!
さかなクンの映画「さかなのこ」が9/1に公開です!!!

Toshi

さかなクンが映画化!?
どんなストーリーなの??

この記事で紹介する「さかなクンの一魚一会」というさかなクンの自叙伝が原作になっています。
YouTubeのさかなクンチャンネルでも紹介されていましたよ!

Toshi

さかなクンの自叙伝!
あのさかなクンがどんな子ども時代を過ごしていたのか確かに気になりますね!

  • タイトル
    さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~
  • 著者
    さかなクン
  • 出版社による紹介文
    東京都出身。館山市在住。東京海洋大学客員准教授、名誉博士。

    大好きなことを見つけて、夢中になることの強さ、尊さ、輝きが詰まった、さかなクンの初の自叙伝。

    家族やまわりの人に温かく見守られ、応援されて「好き!」をつらぬきとおせたさかなクン。

    ときに挫折をあじわいつつも、幼いころから大好きだった絵とお魚の力で未来を切り開く!

    自らの生い立ちから、学生時代、そして現在まで。お魚や生きものたちとの出合い、友人たちとの出会いをたっぷり語ります。2022年夏に公開予定の映画「さかなのこ」の原作となった作品です。

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さかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会」

2016年に発売された「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」。

さかなクン初の自叙伝となるこの本には、さかなくんがお魚の世界に興味をもつきっかけとなった出来事をはじめ、さかなクンがさかなクンとなることを後押ししてくれた人々たちのことなどが書かれていて、読みながらさかなクンのまっすぐな生き方にどんどん引き込まれていってしまいました。

このサイトでは、たくさんのいわゆる「子育て本」を紹介していますが、そういったアプローチだけでなく「世の中で活躍されている方々がどんな子ども時代を過ごしていたのか」を知ることを通じて「子育て本に書かれていることを実践しようと力み過ぎるのではなく、こんな風に子どもと接することが大切なんだな」という風に思えることも大事なのではないかと思っています。

そういう意味でも、子どもたちに大人気のさかなクンがどのようにさかなクンとして世の中に認知されるようになったのかを知ることは、個人的にはとても意味がありましたし、子育てに奮闘する方々にも読んでほしいと思いました。

そんな「さかなクンの一魚一会」を以下でかんたんに紹介します。

はじまりはタコ

今でこそ、水の生きもののことならなんでも知っているのではないかと思えてしまうさかなクンですが、最初のきっかけは「タコ」でした。

小学校の同級生がさかなクンのノートに書いたタコの絵に衝撃を受けたさかなクン、それからはタコのことで頭がいっぱいになってしまい、街の図書館や書店を周っては色んな図鑑や本を読んでタコのことを調べる毎日だったそうです。

そんなさかなクンに、とてつもない愛情で接していたのがさかなクンのお母さまです。

この本にも何度もお母さまとのエピソードが登場しますが(その度にウルっとなってしまうのですが)そのお母さまが、タコ料理をおねだりするさかなクンに対して「マー坊(さかなクンの子ども時代の愛称)タコが好きなんだね」と笑いながら色んなタコ料理を毎日作ってくれたそうです。

子どもの興味・関心をサポートする親の姿勢が大切なことは、それこそ本当に色んな子育て本に書かれていますが、果たしてこんなにも大きな愛を持って接することができるだろうかと思うくらい偉大です。

さかなクンの小学生・中学生時代

小学生にもなるとどんどん行動範囲を広げていき、魚たちへの興味を追求していくさかなクン。

電車を使って隣町にある魚屋さんに足繁く通って、魚屋さんの大将と親交を深めたり、魚を自宅で飼うことにチャレンジして、失敗して、そこから学んで・・・

話はそれますが、この本を読んでいて、「よくもこれほど鮮明に記憶が呼び起こせるものだな」と感心しました。

これはまだ私の中の仮説ですが、自分の意思で動いたこと、つまり主体的な行動は記憶に残りやすいのかなと思います。

そういう意味でも子どもが主体的に考えて行動できるような環境づくりはとても大切だと思いますし、さかなクンのご両親はそれをサポートすることに徹していらっしゃったのかもしれませんね。(とはいえ、さかなクン曰く「母がいつも無事に帰ってくるかとひそかに心配していたなんてまるで気づかず」とのことです)

そして、中学生時代の話に続き・・・有名な吹奏楽部入部時のエピソードをはじめ、カブトガニを飼ったときの話など、次々と起こる事件?に対して、読者としては愉快さと切なさが交互に訪れるような感覚になってしまいます。

好きに勝るものはなし

「さかなクンの一魚一会」、この本を記事にして多くの人に紹介したいなと思いながら読み直していたら、冒頭の「はじめに」というパートにこんなことが書いてありました。

 お魚が好きで好きで、とにかく大好きで。ただひたすらお魚さんたちだけを夢中で追いつづけていたら、気がつくと「さかなクン」としてこの場所にいました。
 そんな奇跡のような、けれど必然のような、なんだか不思議なわが人生。でも半生を振り返ってみて、ひとつだけ確かだと思えることがあります。
 それは、”好きに勝るものはなし” ということです。

さかなクンの一魚一会

まさに、この本の内容をシンプルに、かつ的確に表現した言葉だと思いました。

自分の好きなことをただ追求してきて、その主体的な行動が色んな人々とつながるきっかけとなり、いつのまにかものすごいエネルギーとなったのですね。

さかなクンはその中心にいて、自分のやりたいことに集中していたからこそ、周囲にどれほど大きな影響を与えているかに気づかなかったのかもしれません。

おわりに

このサイトにはたくさんの子育て本の紹介記事がありますが、今回さかなクンの自叙伝を読んで、「まさにこういう本こそ紹介したい本だ!」と思いました。

子育てのセオリーや大切なポイントが書かれたいわゆる子育て本には、やっぱり勉強になることはたくさんあるし、知っておいたほうがいいだろう知識もたくさんあります。

でも、それはどれも参考情報に過ぎなくて、結局は自分の子どもの特徴(そして、特長)をていねいに観察し、その子が生き生きとした毎日を過ごせるようにするにはどういう環境を与えてあげたら良いかを考え続ける必要があると思っています。

そういう意味で、さかなクンのご両親は、さかなクンという一人の人間の個性を正面から受け止めて、サポートを続けて来られたのかなと想像します。

気になった方は、ぜひ読んでほしいです。

記事を読んでいただきありがとうございました。

  • タイトル
    さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~
  • 著者
    さかなクン
  • 出版社による紹介文
    東京都出身。館山市在住。東京海洋大学客員准教授、名誉博士。

    大好きなことを見つけて、夢中になることの強さ、尊さ、輝きが詰まった、さかなクンの初の自叙伝。

    家族やまわりの人に温かく見守られ、応援されて「好き!」をつらぬきとおせたさかなクン。

    ときに挫折をあじわいつつも、幼いころから大好きだった絵とお魚の力で未来を切り開く!

    自らの生い立ちから、学生時代、そして現在まで。お魚や生きものたちとの出合い、友人たちとの出会いをたっぷり語ります。2022年夏に公開予定の映画「さかなのこ」の原作となった作品です。

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  • この記事を書いた人

Toshi

横浜市在住。普段は業務改善・問題解決を専門とする人。2児の父。
モンテッソーリ教育を受ける我が子を観察しつつ育児の参考になる書籍を年間50冊読み独自に分析。
世の中のパパ・ママが「子育てのこんなこと知りたい」と思った時にすぐ情報に辿りつける仕組みがあればいいのに、と思ったのがこのサイトのはじまり。

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