はじめに
今回は、NHK Eテレ「すくすく子育て」の講師でもある小崎さんの著書、「きょうだいの育て方」を紹介します。
- タイトル
きょうだいの育て方 - 著者
小﨑 恭弘 - 発売日
2017/3/18 - 出版社による紹介文
NHKEテレ「すくすく子育て」講師・三兄弟の父 小﨑流!きょうだいの育て方
子どもたちはそれぞれに性格が違い、その違いに親は戸惑います。
子どもがけんかしたときは、どちらも悪いし、どちらも悪くない。子どもはみんなかわいいのに、一度に全員を愛せないときもある。そんな気持ちが、親を苦しめます――
きょうだいそれぞれの気持ちやポジションによって異なる難しさ、愛情を伝えるとき、叱るときにどうすれば心に届くのか……そんなヒントがたくさん詰まった本になりました。
まずは、この本を読んでほしい人について以下にまとめたので、自分にマッチするかチェックしてみてくださいね。
こんな人に読んでほしい
- きょうだいの育て方が難しいと感じる人
- 子どもをきょうだいや、同学年の子と比較してしまう人
- 子どもたちへの接し方が間違っていないか不安な人
性格が違う子たちに対して扱い方を変えていいものかいつも悩みます。
そうですね。そういう方に、「きょうだいの特徴を生かした育て方」を教えてくれる本です。おすすめの理由をひとつずつ説明していきますね。
どうしておすすめなの?
①きょうだいの育て方が難しいと感じる人
きょうだいは、似ているようで似ていないなんとも不思議な存在ですよね。この本は第1章で、「きょうだいはなぜ難しいのか」について教えてくれます。その中でも、「難しくしているのは実は親の意識の問題によるところがある」ということを書かれている部分にはハッとさせられます。同じように育てているつもりでも、実際は上の子を育てた経験が影響して育て方が異なっていることや、きょうだいの容姿が似ているせいで、「別々の人間だから違って当然」という前提で子育てをすることが難しいことなど、「なぜ難しいのか」について冷静に考えるための材料を与えてくれる本という点でおすすめです。
②子どもをきょうだいや、同学年の子と比較してしまう人
この本のすごいところは、きょうだい中のポジション(上、真ん中、下)ごとに「良い面」と「気をつけたい面」が書かれているところです。例えば、上の子は「自分のペースを持っておおらか、勝ち負けに拘らない、のんびり屋さんになる子もいる」といった内容で、納得させられる部分が多いと思います。
さらには、どんなきょうだいの組み合わせか(例:兄x妹)によって異なる特徴が解説されていて、まるでトリセツのようになっています。その子の特徴が客観的に理解できれば、「きょうだいで比較してはいけないな」ということに気づくことができます。また、きょうだいに限らず、習い事などで「うちの子はあのお友達に比べてガッツが足りない」といったように同学年の子と比較してしまうことも避けられると思います。
③子どもたちへの接し方が間違っていないか不安な人
「きょうだいの習い事で能力差が出てしまったら?」、「上の子にばかり我慢させてしまう」など、きょうだいの子育てで多くの方が直面する疑問や不安に対する著者のアドバイスが得られるのがこの本の第3章の「これでいいの?きょうだい子育てQ&A」です。答えのないような疑問に対してもきちんと回答が用意されている点はこの本の優れた点だと思います。何かしら不安を感じている人は、是非読んでみてほしいです。
まとめ
自分の子育てにおいて、子どもたちの特徴を理解した上でそれぞれの子どもと接することが大切だとわかりました。また、私自身も3人兄弟の中で育ったので、自分や兄弟の性格や得意なことと照らし合わせて読んでみるととても面白かったですね。
ポジションが性格に影響するという点、なんとなく感じていましたが、きちんと確認して子どもたちの様子と照らし合わせてみたいと思います。
- タイトル
きょうだいの育て方 - 著者
小﨑 恭弘 - 発売日
2017/3/18 - 出版社による紹介文
NHKEテレ「すくすく子育て」講師・三兄弟の父 小﨑流!きょうだいの育て方
子どもたちはそれぞれに性格が違い、その違いに親は戸惑います。
子どもがけんかしたときは、どちらも悪いし、どちらも悪くない。子どもはみんなかわいいのに、一度に全員を愛せないときもある。そんな気持ちが、親を苦しめます――
きょうだいそれぞれの気持ちやポジションによって異なる難しさ、愛情を伝えるとき、叱るときにどうすれば心に届くのか……そんなヒントがたくさん詰まった本になりました。