はじめに
今回は、バンク・オブ・アメリカ在籍時に史上最年少で全米No.1の営業成績を達成、その後30代の若さでヴァイスプレジデントに就任された酒井レオさんが、「お金に関する教育」という観点で書かれた本を紹介します。
- タイトル
16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える究極の子育て 『賢い子』は図鑑で育てる - 著者
瀧靖之 - 発売日
2018/9/10 - 出版社による紹介文
【本書の方法で、こんな子どもに成長します! 】
・親に依存しないのが習慣になるから、自立心が育まれる
・お金が増えていくのが楽しくなり、数字・計算が得意になる
・お金は減っていくものだと理解し、ムダ遣いをしなくなる
・世の中の仕組み、お金の流れがかわる
・目標を達成するために、計画的に物事を進められるようになる
・お金に振り回されず、苦労せず、好きなことに集中できる
・人間関係を大切にして、コミュニケーション力が伸びる
・論理的思考力が伸び、プレゼンが上手になる
・新しい仕事を生み出す、発想力が豊かになる
・自分で自分の家計を管理する、経営者目線が育まれる
・お金では買えないものがあることを知り夢や目標にチャレンジできる!
おこづかいの額もなんとなく決めてしまっているけど、きちんと考えたほうがいいのかしら。
他の家庭でどうしているかを聞く機会もなかなかないテーマなので、正直なところ、よくわからないですよね。
この本ではアメリカで育った著者が考える「お金とのかかわり方」を知ることができますので気になったらぜひ以下を読んでみてくださいね。
なぜこの本がおすすめなの?
- 全米No.1バンカーになった著者がお金の教育について書いた本だから
- 日本・アメリカ・ユダヤの考え方を知る著者がお金に対する考え方の違いを教えてくれる
- 「子どもが世界で活躍する力を身につける方法」を知ることができる
それではひとつずつ見ていきましょう!
おすすめの理由をくわしく
① 全米No.1バンカーになった著者がお金の教育について書いた本だから
この本の著者は、バンク・オブ・アメリカで史上最年少で全米No.1の営業成績を収め、その後30代の若さにして同社のヴァイスプレジデント(日本でいう副社長や本部長といった役職)に就任された、いわばお金に関する超プロフェッショナルです。
その著者は「『お金を学び、お金に強くなる』ことが将来子どもが幸せになるためのパスポート」と書かれています。
ニューヨークで育ちながら、のちに世界で活躍する人たちがどのような教育を受けていたかも知る著者が、お金に強くなるためのメソッドについて教えてくれるのがこの本です。
「おこづかいは絶対にあげない」「部屋代を支払う義務があることを伝える」など、私達日本人の一般的な感覚とは異なる(というか真逆?)考え方や、それがどのようなねらいを持っているのかを知ることは、良い意味でお金に関する既成概念を壊してくれるはずです。
② 日本・アメリカ・ユダヤの考え方を知る著者がお金に対する考え方の違いを教えてくれる
著者は、前述のとおりニューヨークで生まれ育った、日本人を両親に持つ日系アメリカ人です。
さらに、幼いころにはユダヤ人コミュニティで育ちながらユダヤの家庭教育を目の当たりにしてきたとのことです。
ユダヤ人といえば有名企業の創業者として数多く名前が挙げられますね。(Googleのラリー・ペイジやFacebookのマーク・ザッカーバーグなど)
また、著者はマンハッタンにある国連大学の幼稚園に通われ、国際色豊かなエリート家庭の教育というものを知ることができたと書かれています。
私が面白い違いだなと思ったのは、著者がサッカーコーチとして子どもと保護者を車に乗せている時のエピソードですが、欧米やユダヤのママたちは、「今、どの銘柄に注目してるの?」というように、投資についての情報交換など、お金の話題が自然と行われることがあるそうです。
著者は、「株の話を家庭でもするように」と言っているのではなく、世間で話題のニュースと関連付けて親子でお金に関する話をしてみる、たとえば有名スポーツ選手の年収と、それを支える仕組み(放映権やスポンサー収入など)について会話することは、社会の仕組みを知ることにもつながり、とても多くのことを学ぶきっかけとなる、という点でおすすめされているわけです。
家庭教育に関するユダヤや欧米の考え方を深く知る著者だからこそ書くことができる、日本とユダヤ・欧米の違いは、「私たち子育てに挑む親はどのような力を子どもたちに身に着けてほしいのか、そのためにはどのような工夫をすれば良いのか」、を考えるためのヒントを授けてくれる貴重な一冊だと思います。
③ 「子どもが世界で活躍する力を身につける方法」を知ることができる
この本は「お金に強い子どもに育てる」という前半パートと、「世界で活躍する子どもに育てる」という後半パートにわかれています。
その後半パートも、子どもが将来活躍できるようになるための下地作りについて、様々な角度からアドバイスを書かれています。
その中でも、この本の個性的な部分が際立っていると思われるものを簡単に紹介します。
それは、「ダメな自分を笑い飛ばせる勇気を持たせる」です。
これは、オープンマインドでいることの大切さについて著者が自身の経験とともに書かれているパートなのです。
「自動ドアに気づかずにガラスのドアにぶつかった時にどうするか」をクラスの人気者である友人から尋ねられて、「もちろん、その場からすぐに逃げ去る」と答えたそうなのですが、その友人は、「そこが、レオと僕のいちばんの違いだよ。僕なら笑って周囲の人に事情を説明して、一緒に笑ってもらうよ」と言われてハッとしたそうです。
どんな局面にあっても自分を隠さずにさらけ出す。
日本人にとってはとても難しいことのように感じてしまいますが、子どもに対して「ダメなところを隠す必要はない。逃げるよりも一緒に笑い合った方が良い」ということを教えることは、子どもがオープンマインドを身につけ、堂々と振る舞える大人になるためにはとても大切なことだと感じました。
このように、世界で活躍する大人に育てるために普段意識しておくと良いポイントをたくさん教えてくれる大変面白い本です。
まとめ
お金の話は日本ではあまり好ましくない風潮などもあり、積極的に議論する機会がないように思います。
この本は、子どもが将来お金に振り回されないようにするために子どもの頃からどのような会話をしておくと良いかを教えてくれる点でとても面白かったです。
また、決してお金の話だけではなく、子どもが自分で様々なことを選択し、幸せな人生を送るためにどうすればよいか、という考えが著者の考えを支えているように思います。
少しでも気になったらぜひ読んでいただけると嬉しいです。
- タイトル
16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える究極の子育て 『賢い子』は図鑑で育てる - 著者
瀧靖之 - 発売日
2018/9/10 - 出版社による紹介文
【本書の方法で、こんな子どもに成長します! 】
・親に依存しないのが習慣になるから、自立心が育まれる
・お金が増えていくのが楽しくなり、数字・計算が得意になる
・お金は減っていくものだと理解し、ムダ遣いをしなくなる
・世の中の仕組み、お金の流れがかわる
・目標を達成するために、計画的に物事を進められるようになる
・お金に振り回されず、苦労せず、好きなことに集中できる
・人間関係を大切にして、コミュニケーション力が伸びる
・論理的思考力が伸び、プレゼンが上手になる
・新しい仕事を生み出す、発想力が豊かになる
・自分で自分の家計を管理する、経営者目線が育まれる
・お金では買えないものがあることを知り夢や目標にチャレンジできる!