はじめに
今回は、「ようこそ!子育てキッチンへ」という本を紹介します。
著者の村上三保子さんは大阪府堺市で子ども料理教室を運営されていて、これまで7000組以上の親子に対し「子どもをのびのびと育てる方法」を伝えてこられた方です。
- タイトル
ようこそ! 子育てキッチンへ 子どもがのびのび自立する 2歳からの子育てレシピ - 著者
村上三保子 - 発売日
2020/10/20 - 出版社による紹介文
小さい子どもの知育、食育、何をしたらいいのか……。
そんな悩みを、自宅のキッチンで解消できる一冊です。
「一緒に料理」をして最後までやりきること、その過程を共有することで、子どもは楽しみながら達成感を得て、自信をもち、次のチャレンジに挑戦し始めます。
ママは「信じて、委ねて、見守る」こと――。
シンプルだけど難しい大切なことを、ママも学ぶことができるはず。キッチンでママも子どもも育つ、そのハウツーを教えてくれます。
上手にできても、できなくてもいい。料理は、点数がないからこそ、ママも求めすぎないで見守れる、しかもお教室代もかからない! 素敵なツールなのです。
まずは、この本を読んでほしい人について以下にまとめたので、自分にマッチするかチェックしてみてくださいね。
こんな人に読んでほしい
- 普段、子どもに対して「ああしろ」「こうしろ」とつい口出しばかりしてしまっている人
- 本来「子どもにこう育ってほしい」と思っていたことと自分の子育てにギャップを感じている人
- 子どもと一緒に料理したいと思っているけどまだできていない人
「ああしろ」「こうしろ」...まさに私のことです。
まさに、そういうママにこそ是非読んでほしい本ですね。なぜおすすめなのか、以下で詳しく紹介していきますね。
どうしておすすめなの?
①子どもに対してあれこれ口出しばかりしてしまっている
この本は、「料理」の前にまず「子どもがのびのび・キラキラとした毎日を送るために必要なこと」について多くのページが割かれています。例えば、「子どもによりそうことがなぜ重要なのか」や「『すごい』『上手』という褒め方がなぜNGなのか」といったことなど。
村上さんの料理教室では、「親は口出し禁止」というルールがあるとか。どんな思いで村上さんがそのルールを作られているのか、そこには本来子育てはどうあるべきなのか、など、ハッと気づかされることがたくさんあります。
つい口出しばかりしてしまっている、と感じる人には是非目を通してほしいと思います。
② 「こう育ってほしい」と思っていたことと現実のギャップを感じている
多くの親は子どもに対して、「自立した人に育ってほしい」とか、「自分の好きなことを追求してほしい」といった願いを本来持っているようです。ところが現実では、自分にとって都合の良い行動をとってくれる子でいてほしいと思ってしまってはいないでしょうか。
そうなってしまう理由には、親としてのどんな心理があるのかについても村上さんは書かれていて、現時点の子育てを客観的に考えてみるための助けとなると思います。
「今のままでいいのかな」、と感じているママにはきっと何かしらのヒントが見つかるはずです。
③子どもと一緒に料理したいと思いつつまだできていない
子どもを料理に参加させるのはハードルが高いな、と思いませんか?この本では、以下のような点についても村上さんからの丁寧なアドバイスを得ることができます。
- どんなことから子どもを料理に参加させれば良いか
- どんなことを子どもに手伝ってもらえば良いか
- どんな風に子どものこだわりを受け止めてあげれば良いか
例えば、「ママが作ろうとしているものと別のものをお願いする」といったテクニックは、親も焦らずに済むし、子どもも急かされずに作業ができる、という点でとても参考になりました。
また、村上さんは本書で「料理を通じた親子のコミュニケーションによるメリット」について書かれており、料理には子どもの成長を助けるこんなにもたくさんのメリットがあるのかと驚きます。まずはできることから始めよう、という気持ちになれる本なので、料理をなかなか始められていないという方に読んでほしいです。
まとめ
最初この本を手に取った時、料理のことを中心に書かれたものなのかな?と思ったのですが中身はまったく違いました。特に前半部分は、「あなたは子どもにどうなってほしいと思っていたの?」と何度も問い掛けられているように感じ、自分がどう思っていたか、それに対して実際の子育てはどうなっているかを冷静に振り返ることができました。
料理を通じて子どもの自立を促し、そのことによって親子ともにハッピーになれる、そんなことを教えてくれる本ですね。
- タイトル
ようこそ! 子育てキッチンへ 子どもがのびのび自立する 2歳からの子育てレシピ - 著者
村上三保子 - 発売日
2020/10/20 - 出版社による紹介文
小さい子どもの知育、食育、何をしたらいいのか……。
そんな悩みを、自宅のキッチンで解消できる一冊です。
「一緒に料理」をして最後までやりきること、その過程を共有することで、子どもは楽しみながら達成感を得て、自信をもち、次のチャレンジに挑戦し始めます。
ママは「信じて、委ねて、見守る」こと――。
シンプルだけど難しい大切なことを、ママも学ぶことができるはず。キッチンでママも子どもも育つ、そのハウツーを教えてくれます。
上手にできても、できなくてもいい。料理は、点数がないからこそ、ママも求めすぎないで見守れる、しかもお教室代もかからない! 素敵なツールなのです。