はじめに
今回は、麹町中学校にて学校教育を改革されていることで有名な、工藤勇一さんの著書「子どもが生きる力をつけるために親ができること」を紹介します。
- タイトル
麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること - 著者
工藤勇一 - 発売日
2019/10/17 - 出版社による紹介文
・友達は多いほうがいいはず。でも、うちの子は友達が少ない……。
・学校には行かなきゃならない。でも、うちの子は不登校になってしまった……。
・親子は仲良くなきゃいけない。でも、親子関係がうまくいっていない……。
・成績が悪かったら、いい学校に行けない。でも、うちの子は授業についていけない……。
多くの親御さんは、日々、さまざまなことに悩みながらお子さんと向き合っていることでしょう。
でも、きっと大丈夫。一番大事なことは何かを考えたら、そんなに気にすることじゃないかもしれません。
本書には、麹町中でなくても実践できる、子育ての心構えを詰め込みました。不安を抱えて育児に奮闘する皆さんの心を、ふわっと軽くする1冊です。
まずはこの本をどんな人にオススメしたいかについてまとめたので、自分の知りたいこととマッチするかをチェックしてみてくださいね。
こんな人に読んでほしい
- 親子関係は親密なほうが良いと思っている人
- 子どもの食事の好き嫌いに悩んでいる人
- 子どもの「良いほめ方」「良い叱り方」がわからない人
子どもに対してどこまで口出しすべきかをいつも悩んでしまいます。
はい、そのような方は多くいらっしゃると思います。
この本は、「子どもが自分の意思で強く生きていけるようになるために親が考えておくべきこと」をアドバイスしてくれる本なので、是非読んでいただきたいですね。
どうしておすすめなの?
① 親子関係は親密なほうが良いと思っている人
なんでも気軽に話しあえる関係がベスト。
親子関係に関してはそのように考えてしまいますね。
著者の工藤さんは、親御さんから「うちの子は何も話してくれない」と相談されることが多いそうです。
ですが、親子関係が密接か密接じゃないかは子どもの育ちにはあまり関係がないのでは、と書かれています。
子どもの成績や交友関係を心配して、親はつい口出ししてしまったり、手を貸そうと考えてしまいがちですね。
この本には、「親があれこれ口出ししてしまうことが子どもの自律をジャマしてしまう」ということを繰り返し教えてくれるので、「親子関係が親密な方が良い」と考えられている方には一度読んでみてほしいと思います。
② 子どもの食事の好き嫌いに悩んでいる人
「好き嫌いをせず、残さず食べること」
こう言われて育った子どもは多いのではないのでしょうか。
著者である工藤さんが繰り返し言われることのひとつが、「目的が大事」です。
この本の中で工藤さんは「残さないことを目的とするなら、嫌いなものを出さない」「栄養面を気にしているなら他のもので補う」ようにすることも可能だと述べつつ、何より「残さないことを子どもに課して食事が楽しくない場になるくらいなら、食事が楽しいことのほうが何より有意義」と書かれています。
確かに険悪なムードで食事するのはとてももったいないことなのかも知れませんね。
③ 子どもの「良いほめ方」がわからない人
ほめ方・叱り方については多くの書籍でも触れてあるように、子どもと接する上で特に重要な要素のようですね。
ほめ方に関して、よく「プロセスほめが重要」と育児関連本には書かれています。
工藤さんはこの点について、「なぜうまくいったのか」「次どうすればうまくいくだろうか」ということを子どもに意識させるようにすることが「将来にわたってコツコツと努力できる子になる」ことに繋がるということを説明されています。
このように、「子どもにどうなってほしいか、という目的から逆算して必要な接し方を考える」というのが工藤さんの考えの軸になっており、「親としての子どもへの接し方は、何を目的としているのか?」を考えてみるきっかけになる点が、この本の良い点だと思います。
まとめ
工藤さんが実践されていることは、「子育てや教育の当たり前を疑うこと」ですね。
なんとなく昔からそれが良いとされているから続けている、ということが本当に「子どもにこうなってほしい」という目的にマッチしているかを考えつつ、子どもにあった方法にアップデートしていくことが大切なんだと教えられますね。
確かに「目的は?」と聞かれるときちんと説明できないことがあるかもしれません。
目的を考えながら、我が家のルールも見直してみます。
- タイトル
麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること - 著者
工藤勇一 - 発売日
2019/10/17 - 出版社による紹介文
宿題、定期テスト廃止。固定担任制も撤廃。服装・頭髪検査はおこなわない。公立中学校とは思えない数々の学校改革で注目を集める千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長が、子育ての「当たり前」について考えてみたのが本書です。
・友達は多いほうがいいはず。でも、うちの子は友達が少ない……。
・学校には行かなきゃならない。でも、うちの子は不登校になってしまった……。
・親子は仲良くなきゃいけない。でも、親子関係がうまくいっていない……。
・成績が悪かったら、いい学校に行けない。でも、うちの子は授業についていけない……。
多くの親御さんは、日々、さまざまなことに悩みながらお子さんと向き合っていることでしょう。
でも、きっと大丈夫。一番大事なことは何かを考えたら、そんなに気にすることじゃないかもしれません。
本書には、麹町中でなくても実践できる、子育ての心構えを詰め込みました。不安を抱えて育児に奮闘する皆さんの心を、ふわっと軽くする1冊です。