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【おすすめ子育て本】山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る

山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る タイトル画像

はじめに

今回は、ノーベル医学・生理学賞を受賞された山中伸弥教授と、山中教授の大学の同級生で小児脳科学者である成田奈緒子さんが子育てについて対談された本について紹介します。

Toshi
山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る 表紙
  • タイトル
    山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る
  • 著者
    山中伸弥 成田奈緒子
  • 発売日
    2021/10/22
  • 出版社による紹介文
    「僕もけっして優等生ではありませんでした。この本を通して、悩んでいるすべての親御さんにアドバイスをお届けしたい」(山中教授)

    ノーベル賞科学者は子どもの頃どう育てられて、わが子をどう育てたか?山中伸弥教授が同級生の小児脳科学者・成田奈緒子医師と「子育て」について語り合う!

    これまでいくつかの書籍を刊行してきたノーベル賞科学者・山中伸弥教授だが、「子育て」について書いた本はまだ一冊もない。どうすればわが子が山中教授のように育つのか?を知りたい全国の親御さんに届ける子育て本。神戸大学医学部時代の同級生で、山中教授の「勉学の恩人」でもあった小児脳科学者・成田奈緒子医師が、山中教授がこれまで語ったことのない本音を引き出します。一方で、成田医師は子育ての専門家。成田医師が披露するさまざまな「子育ての新しい知見」に、山中教授がワクワクしながら質問をしていく。同級生の親密さがあるからこそ展開される、丁々発止のやりとりを通して、最新の子育てが学べます。

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どんな人におすすめしたいかをわざわざ言わなくても良さそうな本ではありますが、いつものようにまとめていきます!

Toshi

こんなことを知りたい人におすすめ

  • 山中教授の子ども時代
  • 医学部出身の2人が考える、子どもに必要な力
  • 山中教授、成田医師が子育てをする親に伝えたいこと

医学部というだけで特別な家庭なのかなと思ってしまいますね。

それが案外そうでもないようなんですよね。とても面白い対談なので是非以下を読んでみて下さい。

Toshi

どうしておすすめなの?

①山中教授の子ども時代について

山中教授と成田医師、このお二方についてまずびっくりするのが、お二人とも塾に通うことなく神戸大学医学部に入学されたという事実です。
では山中教授はどんなご家庭で育たれたのでしょうか。

山中教授のご両親は家業である工場で勤務されており、山中教授自身は家でひとりで過ごすことも多かったそうです。
親からは「勉強しなさい」と言われたこともなく、それより「なんでも自分でしなさい」と言われて育ったと書かれています。
基本的にほったらかしで育ち、それが良かったとも。

ただその中でも家庭の事情や、お父様から「医者になれ」と言われたことなどがきっかけとなり医学部を目指されたとのことです。

医学部出身の2人が考える、子どもに必要な力

医学部出身である山中教授と成田医師のおふたりの対談の中で何度も登場するのが「レジリエンス」という言葉です。

「レジリエンス」とは、「乗り越える力のこと」。
このレジリエンスは成田医師が専門として研究されている分野でもあり、子どもだけでなく人間に必要な力であると書かれています。

成田医師によると、レジリエンスは「自己肯定感」「社会性」「ソーシャルサポート」の3つの要素で構成されているとのこと。
「ソーシャルサポート」とは、「周りの人に助けられているということを実感する力(おかげさま、と思える力)」のことだそうです。
この本では、そのような、他者に感謝できる感覚を育てることが大切という点について、お二人がそう感じるようになったエピソードと共に語られています。

山中教授、成田医師が子育てをする親に伝えたいこと

この本は、子育てに必死で取り組んでいる世の中の人たちに向けた温かいメッセージに溢れた本だと、読み終えた時に感じました。

本書の中で成田医師は、「禍福は糾える縄の如し」という故事成語を引き合いに、「嫌なことがあっても今度は良いことがある」という捉え方をしてほしい、と書かれています。
実際に成田医師のところに相談に来られる方にもそのように伝えられるそうです。

また、山中教授の「お子さんのことも、ご自身のこともあんまり追いつめすぎないでほしい」という言葉は、正解のない子育てに挑んでいる多くの人に対するとても優しいメッセージだと思いました。

子育てに悩んでいる人には是非読んでみてほしい本です。

まとめ

医学部出身で活躍されているお二人が、子育てについてどのような考え方をお持ちなのか、とても興味がありました。
本書を読み終えて、「子どもが自分で決めること」「無理をしすぎないこと」「周りに感謝できる人であること」など、人間としてどうあるべきかということを中心に語られていることは、とても興味深かった点です。

そして本書を読んだ後の、山中教授の「あとがき」がとても優しいんです。
本当に多くの人に読んでほしいと思います。

Toshi
山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る 表紙
  • タイトル
    山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る
  • 著者
    山中伸弥 成田奈緒子
  • 発売日
    2021/10/22
  • 出版社による紹介文
    「僕もけっして優等生ではありませんでした。この本を通して、悩んでいるすべての親御さんにアドバイスをお届けしたい」(山中教授)

    ノーベル賞科学者は子どもの頃どう育てられて、わが子をどう育てたか?山中伸弥教授が同級生の小児脳科学者・成田奈緒子医師と「子育て」について語り合う!

    これまでいくつかの書籍を刊行してきたノーベル賞科学者・山中伸弥教授だが、「子育て」について書いた本はまだ一冊もない。どうすればわが子が山中教授のように育つのか?を知りたい全国の親御さんに届ける子育て本。神戸大学医学部時代の同級生で、山中教授の「勉学の恩人」でもあった小児脳科学者・成田奈緒子医師が、山中教授がこれまで語ったことのない本音を引き出します。一方で、成田医師は子育ての専門家。成田医師が披露するさまざまな「子育ての新しい知見」に、山中教授がワクワクしながら質問をしていく。同級生の親密さがあるからこそ展開される、丁々発止のやりとりを通して、最新の子育てが学べます。

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  • この記事を書いた人

Toshi

横浜市在住。普段は業務改善・問題解決を専門とする人。2児の父。
モンテッソーリ教育を受ける我が子を観察しつつ育児の参考になる書籍を年間50冊読み独自に分析。
世の中のパパ・ママが「子育てのこんなこと知りたい」と思った時にすぐ情報に辿りつける仕組みがあればいいのに、と思ったのがこのサイトのはじまり。

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