はじめに
今回は、幼児教育で定評のあるEQWELチャイルドアカデミーの主席研究員、浦谷裕樹さんが「EQ力」について書かれた本を紹介します。
- タイトル
子どもの未来が輝く「EQ力」 - 著者
浦谷裕樹 - 発売日
2018/10/17 - 出版社による紹介文
賢い親は知っている!AI(人工知能)時代に必須の資質、『EQ力』を伸ばす教育法! 卒業生数25万人を超える幼児教室がつくりあげた、一流を育て、子どもの未来を輝かせる「8つのメソッド」をついに公開!!
活躍の資質である「EQ力」育成のために、親が心がけるべきこと、家庭でできる取り組みを紹介しています。収録されたすべてのノウハウは、世界各国の研究に幼児教室における実践を掛け合わせて、培われてきました。ハーバード大学合格、トップアスリート、芸術家、ロボット研究者、学生起業家etc.
数多くの一流人を輩出してきた幼児教室「EQWELチャイルドアカデミー」が伝えるのは、「すべての子どもにあらゆる可能性がある」ことと、「6歳までの接し方で可能性の伸びが大きく変わる」こと。
あの水泳の池江さんも幼い頃EQWELチャイルドアカデミーに通われていたと聞いたことがあります。
はい、本書にも池江さんをはじめとした、現在活躍されている方の名前が登場します。
そのEQWELでは「子育ての8つのメソッド」を使われていて、この本はそれらがどういった研究に基づくものなのかを詳しく教えてくれます。
この記事では、「EQ力とは何か」、「EQWELメソッドとは何か」、をかんたんに紹介したいと思います。
こんなことを知りたい人におすすめ
- EQWELが注目している「EQ力」とは?
- EQWELが考える「ほめ方」と「叱り方」のルールとは?
- EQWELが大切にする「率先垂範(そっせんすいはん)」の考え方とは?
ほめ方、叱り方はいろんな本に書かれていますが、実践するのがなかなか難しいですね。
そうですね。
EQWELメソッドの元になっている研究内容はわたしもとても勉強になりました。
以下でかんたんに紹介していきます。
どうしておすすめなの?
① EQWELが注目している「EQ力」とは?
「活躍する子どもたちが持つ共通の力がある」
これがEQWELチャイルドアカデミーを長年運営する中で発見したことだそうです。
EQWELではそれを「EQ力」と名づけました。
EQWELでは「5つのEQ力」として、以下を掲げています。
- 自己肯定感
- やる気
- 共感
- 自制心
- やり抜く力
EQ力は「非認知能力」と呼ばれているものに近く、その中で「やり抜く力」は、「レジリエンス」「自己効力感」と言った言葉でも近年子育て関連の情報の中でよく耳にする言葉になってきた感があり、以下の記事でも紹介しました。(用語が多すぎて混乱しますね・・)
これらのEQ力について、EQWELでは「IQを活かすためには人間的な力が不可欠」であり、EQ力を高めることがその子の自己肯定感や自信を高めることに繋がるとして、これからの時代を生き抜くために親が育むべき力であるとしています。
② EQWELが考える「ほめ方」と「叱り方」のルールとは?
EQ力を高めるために、EQWELでは「8つのメソッド」を用いています。
- 子どもを否定しない
- 「夢中力」を育む
- 「ほめ方」「叱り方」のルールを知る
- 適切な「言葉かけ」をする
- 「賢明な育て方」に挑戦する
- 「触れ合い」を効果的に使う
- 「やり抜く力」を育てる
- 「率先垂範(そっせんすいはん)」の姿勢を学ぶ
この本には、各メソッドがどのような研究結果に基づいているのかの説明が書かれており、「長年子育てについて研究されたデータとしてわかっていること」を学ぶことができるという点でとてもおすすめです。
その中で、個人的にとても勉強になった内容のひとつである「『ほめ方』『叱り方』のルール」について紹介します。
「ほめ方」「叱り方」についてはたくさんの子育て本の中でも書かれているので、目にされた方も多いかと思いますが、この本では、効果的な方法として「マジック・レシオ(Magic Ratio)」というものが紹介されています。
簡単に言うと、「(誠実で具体的な)プラス評価を5回、(建設的な)マイナス評価を1回」という比率で行うということです。
こうすることで、子どもはほめてくれる相手の話をよく聞くようになり、助言(建設的なマイナス評価のこと。『次はもっと◯◯してみよう』など」)に従いやすくなるということです。
「結果ではなくプロセスを褒める」といったことは多くの子育て本に書かれていますが、このように「比率」をコントロールするという方法も知っておくとさらに効果的ですね。
③ EQWELが大切にする「率先垂範(そっせんすいはん)」の考え方とは?
8つのメソッドの最後にある「率先垂範」とは、「人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと」です。
「子どもは親の背中を見て育つ」というようなことは昔からよく言われていますよね。
親が読書をする習慣があれば子どもも読書をするようになる、といった因果関係についてもこれまで紹介した本にも書かれていました。
EQWELが大切にしている「率先垂範」も基本的にはそういったことなのですが、EQWELではそれをどう実践するかという方法についてとてもわかりやすく紹介されていました。
その方法は、「主語を『私』に変える」ということです。
「将来自立してたくましく生きてほしい」
「強くて優しい人間になってほしい」
こういった子どもへの期待を、「『私が』強くて優しい人間になる」といったように、自分の目標に置き換えて日々努力し続けることで、子どもも自然と親をまねしてそのような姿に近づいていくという考え方です。
とても深いですね。
ここでは紹介しきれませんが、この本の中ではこのように、8つのそれぞれのメソッドを日々の子育ての中で実践するための様々な方法が紹介されていて、中身の濃いとても貴重な本だと思います。
まとめ
EQWELチャイルドアカデミーについては名前くらいしか知らなかったのですが、今回この本を読んでみて、その研究力にはとても感銘を受けました。
多くの本を読んでいますが、新しい気づきもたくさんあり、ぜひ多くの人に読んでほしいと思います。
- タイトル
子どもの未来が輝く「EQ力」 - 著者
浦谷裕樹 - 発売日
2018/10/17 - 出版社による紹介文
賢い親は知っている!AI(人工知能)時代に必須の資質、『EQ力』を伸ばす教育法! 卒業生数25万人を超える幼児教室がつくりあげた、一流を育て、子どもの未来を輝かせる「8つのメソッド」をついに公開!!
活躍の資質である「EQ力」育成のために、親が心がけるべきこと、家庭でできる取り組みを紹介しています。収録されたすべてのノウハウは、世界各国の研究に幼児教室における実践を掛け合わせて、培われてきました。ハーバード大学合格、トップアスリート、芸術家、ロボット研究者、学生起業家etc.
数多くの一流人を輩出してきた幼児教室「EQWELチャイルドアカデミー」が伝えるのは、「すべての子どもにあらゆる可能性がある」ことと、「6歳までの接し方で可能性の伸びが大きく変わる」こと。